Mさん


  • 3年間の休職中に、うつ状態が悪化して廃人一歩手前に陥ったが、無条件の優しさで新しい人生に出発できたMさん (50歳代男性)

     30数年間、プライドと良い評価を求めて、ひたすら社会適応してきましたが、3年前に過重労働と人間関係の悪化のため、休職に追い込まれました。
     小さいときから、社会的に立派でなければならないという父親の考えに強く縛られていました。
     一時期は、引きこもって寝たきりのような状態になり、廃人の一歩手前、という状態にまでなりました。
  •  うつ状態が深刻になり、基本的な生活習慣も失われ、月に2、3回しか入浴もできず、生きるのも億劫になっていきましたが、自分発見の心身医学の学びだけは続けていました。
     「優しさには、損得の優しさ、自己投影の優しさ、無条件の優しさがあり、無条件の優しさには、不安や不満や傷ついた自分が消えるという不思議な力がある」という講義には惹かれました。
     ある日、当たり前だと思っていた母の存在が、本当は無条件の優しさで私を包んでくれていたのだ、ということを発見できてからは、いろいろなことが少しずつ整理できて、生活習慣も改善されてきました。
  •  母も私も、大きな生命の世界からみたら、大切に生かされている存在なのだと感じられると、自分と同じようなことで苦しんでいる人たちのために、何かできることはないかなぁ、という不思議な気持ちも芽生えてきました。
  •  定年まであと数年、というところで退職した私ですが、これからは自分発見の心身医学と並行して、人を暖かく支えるための社会の仕組みを学びたいと思っています。
     自分発見の心身医学を学び続けたことで、新たな人生のスタートが切れそうです。本当にとっても良かったです