◆不満さん
(表面的な特徴)
同じ様に子供の性格ですが、D(自由気ままな子供)が高いタイプです。今度は、不安ではなく、不満が出ます。不満さんと言います。
思うようになっている間は大変機嫌がよいのですが、思うようにならないと機嫌が悪くなり、不満を振り回します。
大人になって社会のなかで、自分の欲しいものを手に入れるためには、親の部分、つまり社会性が要ります。このパターンの人は、A(きびしい親)やB(優しい親)やC(合理性)が発達していないので、、社会のなかで、人を指導したり、育てたり、信頼されたり、よい提案をだしたり、そういうことができません。
D(自由気ままなな子供)は、まさに気まま、我がままにだけなります。社会は親のようには言うことを聞いてくれません。わがままだけでは通りません。面白くないからますます不満を振り回す。ますます人間関係がうまく行かず思うようにならないという悪循環になり、学校や会社へ行かなくなる場合もあるでしょう。
(対人・対自分関係)
親の部分がありませんから、対人関係ははっきりしたものがありません。自分に対しては、「自分は正しい」です。「自分は正しいのに、なぜうまくいかないのか?」です。
(自滅のシナリオ)
このようになった原因は、(不安さん)が本当のB(優しい親)が足らなかったのとは異なりも、本当のA(きびしい親)が足らなかったのでしょう。甘やかし過ぎたということでしょう。あるいは、いそがしいから物を与えることで、愛情を示したつもりになっていたからでしょう。
このタイプで不登校を起こすのは、学校では自分の思い通りにならないからです。親に対して、ファミコンを買ってくれれば行く。さらにはステレオを買ってくれれば行ってやると要求します。しかし、不満さんですから、それが手には入っても解決にはなりません。
親が召使いのように仕えているというようなことがおこります。(不満さん)にとって必要なのは、社会にはルールがあるということをはっきりと教えることです。しかし、低E(人の評価を気にする子供)が低いので、立ち直りは容易ではないでしょう。
自己反省能力があまりないため、自分の間違いに気づくことが出来にくいからです。自分は間違っていないと思っているのですから大変難しいです。
(充実感テストとの関係)
満足を得られれば、「爽やかさん」でしょう。しかし、満足を求める気持ちはエスカレートしていきます。自分で苦労して得るということをしない、求めるだけの「不満」さんは、結局いつも不満を感じなければならないでしょう。「不快さん」にならざるを得ないのではないでしょうか? この不満が過食の原因となります。
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